開発学とはなにか、なぜ開発学を学ぶのか

国際開発学とは

グローバル化は、互いの結びつきがますます強まっている今日の世界において、最大の課題の一つです。事実、国々は経済的、政治的、社会的など、さまざまなレベルで、また、いろいろな方法で互いに影響を与え合っています。このような互いの関係は、ここ日本を含む世界中の何百万の人々の日常生活を形づくっています。

国際開発学は、大まかに言うと、貧困や世界的な不平等を根絶することで、一部の人だけではなく、すべての人にとってより良い世界の実現を目指す学問分野です。国際開発の研究者は、世界のいろいろなシステムがどのように機能しているかを理解し、世界の不公正と戦うための戦略を立てるための問いかけをします。食糧、安全保障、旅行環境、国際援助といった問題が、なぜこれほどまでに議論の的となるのでしょうか。私たちは、どうすればこれを解決できるのでしょう。 日本に住んでいると、これらの問題はすべて外国のことであり、世界の「発展途上」あるいは「未開発」の地域に限られたものだと思うかもしれません。しかし、貧困や持続可能性は日本でも、とても現実的な問題です。開発学はとても学際的な学問分野であり、その研究により不平等な世界の発展の原因を理論的に理解し、さらに、貧困や危機、災害に対処するための実践的なスキルを身につけることができます。

国際開発学を学ぶ理由とは?

みなさんは、国連で働くことが夢ですか。日本や他の国々での不平等や不公正にについて関心をお持ちですか。あるいは、海外出張が多い職業に就きたい、海外に住んでみたいという方もおられるでしょう。国際開発学を学ぶことは、国内そして海外での多くのチャンスをもたらすエキサイティングで学際的なグローバルキャリアへの第一歩です。

エキサイティングなキャリアへの準備

真の「国際的」キャリアを夢見るなら、国際開発を学ぶことは、その目標に到達するために必要な土台となるでしょう。今回、国際開発学の講義を担当してくださるイーストアングリア大学では多くの卒業生が国連で働いています。また、日本人学生の中には、日本に帰国してJICAなどで働く人もいますし、発展途上国など世界各国に住み、NGOで働いたり研究を行ったりしようとする人もいます。

国際開発は学際的な分野

国際開発を学ぶ学生は、しばしば、自分の興味に応じて、経済、政治、気候や環境など、他の分野も合わせて勉強します。広い視野を持つことで、世界中の多くのチャンスへのドアが開かれるのです。

多様な第一人者による指導

国際開発学の教授陣は、さまざまな国の出身者であり、現在の世界の出来事やその原因、対処方法について多様な視点を示してくれます。これらの専門家から学ぶことで、不平等な開発につながる動向やパターンを特定し、世界の状況理解を深め、日本を含む世界中の人々の生活へのグローバル開発の影響を考えるための知識を、肌で学ぶことができるのです。

多様なグループの中で学ぶ

イギリスのように、この分野に大きな投資をしている国では特にそうなのですが、国際開発学の課程には、世界中から学生が集まります。これが海外の大学で国際開発を学ぶ大きな理由です。なぜならば、多様なグループの中で、共に世界の問題とその解決策を批評、分析することができるからです。多様なグループでの学習は、先進国と発展途上国の両方の人々と一緒に学ぶことが多く、幅広い経験や考えをもたらします。これは、どのような国際的キャリアを目指すにも有用な経験です。また、国際開発を学ぶことは、世界中からの新しい友人を作るのに最適な場となるでしょう。

日本と世界の他の国々の真の連携を理解するためのグローバルな視点を身につける

国際開発を学ぶことは、世界の幅広い動向や、世界中で起きていることの原因が、いかに関連しているかを知る上でも非常に有用です。国際開発を学ぶことで、より広範な歴史的、文化的、政治的動向がどのように私たちの世界を形成してきたか、そして、日本や世界中の人々が現在直面している問題の解決に国際開発学の実践がどのように役立つかを理解するための知識とスキルを身につけることができるでしょう。

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